学資保険について

保険

学資保険とは

子供の教育資金(大学などの入学資金や学費)を準備するための貯蓄型の保険です。

また、親(契約者)が死亡した場合、それ以降の保険料の支払いが不要となる保険です。

日本における学資保険の加入率は2020年度時点で42%と、かなりのシェアを誇る人気の生命保険商品となります。

学資保険の各社比較

学資保険は子供の学費を用意する(貯蓄)ことを主な目的として、契約者の万が一の時にも備える保険となっていますので、満期時に受け取る保険金がどの程度増えて戻ってくるか(返戻率)という観点で比較します。

◆第1位
 ソニー生命 :返戻率約102.6-106.3%

◆第2位
 明治安田生命:返戻率約104.6-105.7%

◆第3位
 フコク生命 :返礼率約103.2-105.5%

学資保険は必要か?

学資保険とは、言い換えると、15~20年程度の積立と300万円の死亡保障を組み合わせたような商品となります。

私は学資保険ではなく、積立部分はもっと利回りの大きい投資商品、保証部分は掛け捨ての生命保険で補うのが良いと考えています。(300万円では親の死亡時に十分ではないですしね)

投資商品については、将来のお子さんの大切な学費ですので、以下の二つの条件を満たせる金融商品を選ぶ必要びます。
①リスクの高い商品で貯蓄額を失ってしまうことは避けたい
②子供が18歳などの大きな学費が必要な時期に換金できる

この条件を満たせる商品としては先進国債券インデックスがおすすめとなります。
債券とは、企業などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。債券には満期が定められており、満期となる償還日には、額面金額が投資家に払い戻されます。発行体に対してお金を貸す代わりに利子をもらう、というイメージです。

債券は不況でも値下がりが限定的ですので、換金する時期を選ばずに売却することが可能で、また複数の企業に徹底的に分散させている商品が債券インデックスとなります。さらに対象を先進国に絞ることでさらにリスクを低下させています。

この先進国債券インデックスの利回りが3%程度とされています。

月1.5万円積み立てを18年、3%で計算すると、元金324万円に対して約421万円となり、返礼率は129.9%となります。

学資保険には死亡保障が300万円程度付与されていますので、別途掛け捨ての定期保険に1000万円程度加入します。
チューリッヒ生命の趣味レーションを行うと30歳男性の場合、保険料は約27万円となり内訳は以下の通りとなります。
※チューリッヒ生命の掛け捨て保険は10年更新のため40歳の時に見直しが入り保険料が増加

970 × 12か月 × 10年 = 116,400円
1,640 × 12か月 ×  8年 = 157,440円

先進国債券インデックスでの積立額約421万円から掛け捨ての保険料約27万円を差し引くと394万円となり、返礼率は121.6%となります。

まとめ

先進国債券インデックスと掛け捨ての保険を組み合わせることで、死亡保障を手厚くしつつ、返礼率も学資保険の利回りが最も高いソニー生命をはるかに凌ぐパフォーマンスを上げることも可能となります。

お子さんを持たれる予定の方で、学資保険をご検討されている方は、一度立ち止まって先進国債券インデックスと掛け捨ての保険に目を向けていただけるのも良いかと思います。

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