積立保険は不要
結論としては、積立保険は不要で、掛け捨ての保険と投資商品を組み合わせることが正解となります。
積立保険とは分かりやすく言うと掛け捨て保険+投資商品で構成されている商品となります。
投資商品に問題はないのですが、高額な手数料が付与されていることが問題となります。
まず、「投資は難しい」とお考えの方で、保険に加入している方は、積立保険という投資を行っているということを知っていただくことが大切です。
高額な手数料を考える上では加入している保険の解約返戻金額を一つの指標としていただくのが良いかと思います。
商品にも大きく増減しますが、一生涯保証が続く終身保険の場合だと30年後の解約返戻金の率は130%程度になる商品が多いです。
30年間積み立て、30年後に130%となる投資商品とすると、年利1.7%の投資商品となります。
毎月1万円支払っている場合は以下のようになります。
1万 × 12か月 × 38.716(年利1.7%で積み立て時の係数) = 約464万円
30年といったスパンであれば安全性の高い資産運用方法は複数ありますが(別記事で解説予定)、株式インデックスファンドで十分に安全性を確保しつつ、5%程度の利回りを確保することが可能となります。
毎月保険料を1万円支払っている場合は以下のようになります。
1万 × 12か月 × 66.439(年利5%で積み立て時の係数) = 約797万円
いかがでしょうか?保険の商品がいかに投資効率が悪いかが見て取れるかと思います。
ここで、「保険は保証があるため利回りが低くなるのは仕方ない」といった意見があるかと思いますが、必要な保障を掛け捨ての保険で用意するのが良いです。
例えばオリックス生命保険等で保険料の試算が可能ですが、30歳男性が30年間3000万円死亡保障をつける場合は4,871円の保険料となりますので、必要な金額は以下のようになります。
保険料4,871円 × 12か月 × 30年 = 約175万円
つまり、投資商品と掛け捨ての保険を組み合わせることで、30年度に622万円手元に残すことが可能になりますので、積立保険の場合の468万円と差額で154万円もの差が生まれることになります。
終身保険や養老保険の加入を検討の方は、掛け捨ての保険と投資商品を組み合わせることで、より豊かな生活を送ることが可能となりますので、ぜひご検討ください。
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