生命保険商品の中で最も基本的な位置づけとなる定期保険なのに、生命保険会社の利益にならず十分な商品説明をしてもらえない定期保険。
そんな定期保険についてこちらの記事では仕組みを分かりやすく説明し、定期死亡保険のメリット・デメリットについて解説させていただきます。
また、それらの定期保険がどういったライフスタイルの方にマッチするのか、また加入時に気をつけなければならないことについても合わせてお伝えさせていただきます。
この記事を読むことで、必要な保障を用意できていない方や、定期保険に入りすぎている方などが適切な保障額を設定できることになります。
・定期保険ってなに?
・定期保険のメリットやデメリットが知りたい
・定期保険ってどんな人が必要なの?
・定期保険に入る時の注意事項はありますか?
定期保険とは?
定期保険とは、生命保険商品におけるもっとも基本的な商品であり、契約期間中に被保険者が亡くなったり、高度障害になった場合に保険金が支払われる商品となっています。
例えば10年定期死亡保険に1000万円の保障を付けて加入した場合
10年間毎月970円の保険料を支払う代わりに、その期間の間に死亡した場合は死亡保険金を1000万受け取る
といった、いわゆる生命保険と聞いて思い描くオーソドックスな内容の生命保険となっています。
定期保険のメリット・デメリットは?
定期保険のメリットやデメリットについては以下のとおりとなります。
定期保険を利用すべき人は?
定期保険は割安な保険料で高額の保障を受けられ、その期間を自由に設定できることから、一定期間手厚い保証が必要となる人に加入がおすすめの保険となっています。
具体的には次のようなケースが挙げられます。
ケース1:子供がいる一家の大黒柱
子供のいる家庭の大黒柱の方で、亡くなると家族の生活が厳しくなってしまう場合に定期保険を利用するケースが考えられます。
ケース2:一定期間だけ保証を上乗せ
二人目の子供が生まれたなどの理由により、一定期間だけ保証を上乗せする必要がある場合に定期保険を利用するケースが考えられます。
定期保険に入る場合の注意事項
①漢字系生命保険には近づかないことについて
漢字系生命保険とは、国内大手保険会社である日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命を筆頭とする生命保険会社となります。
定期保険は単純明快な商品にも関わらず、その他の生命保険会社と比較すると保険料が2~3倍程度の金額に設定されています。
多くの営業職員や広告費用によりコストが膨らんでいることが原因ですが、利用者としては単純に保険料が高いので、検討の候補からは外しましょう。
②定期保険の保障額の掛けすぎには注意
定期保険はお子さんが大学を卒業するまでの保障を用意するために利用する方が多いと思いますが、大黒柱の方が亡くなった場合、日本では遺族年金として年間130万~180万の年金(会社員の場合)を受け取ることが可能です。
必要な保証額については家庭の生活費+子供の養育費で算出することが可能ですが、遺族年金として受け取れる金額は差し引いて保証額を設定しないと過剰な保障額となってしまいます。
また、保険は万が一の時に生活が立ち行かなくなるリスクに備えるものですので、生活費については現在の生活費から20%程度削減した金額を設定し、月々の保険料を減らすことが大切です。(もちろん保証は多い方が良いのですが、起こる可能性の低いことですので、必要最小限にとどめましょう)
※子供の養育費については以下のデータを参照ください。
③医療保険特約等、医療保障を一緒に併用しないこと
定期保険の加入時に医療保険特約などを付けて医療費の備えについて案内されることがありますが、定期保険に加入する目的とは異なるため、加入は不要です。
そもそも医療保険については必要ないということを別の記事で照会させていただいていますのでそちらも参照ください。
おすすめの定期保険について
定期保険については保証の内容に各社で差異がほとんどありませんので、保証額に対する保険料が安い生命保険会社で加入するのが良いですが、漢字系生保以外では保険料に大きな開きはありません。
申し込みサイトの使いやすさや商品説明の分かりやすさから、2023.6時点ではチューリッヒ生命の定期保険がおすすめです。
※大きな差はありませんので、保険料で比較いただき、気に入った生命保険での加入で問題ありません
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